マネジメントに苦悩するリーダーの助けになりたい

弊社では管理職研修や組織風土改革などを通じて、多くのリーダーの方々と関わりを持っています。そうした関わりの中で、なんとか成果を上げたい、いいチームを作りたい、いいスタッフを育てたいと思いながらも、思うようにいかずに苦しんでいるリーダーの方々にたくさんお会いしてきました。

厳しさを増す経営環境でリーダーは成果を求められています。しかし、価値観の多様化や働き方改革などが、チーム運営をより困難にしています。

より良いチームを作り、成果を実現したいと思っている現場のリーダーの方々にとって、マネジメントで活かせるツールを提供したい。これがNaviLight開発のスタートでした。

リーダーだけが悪いのか?

従業員意識調査(モラールサーベイ、満足度調査、エンゲージメント調査等)を取り入れる企業はますます増えていますが、分析をすると、どうしても得点が低い部門や部署に目が行きがちになります。そして、根本的な原因はその部門・部署のリーダーである管理職のマネジメントの問題だとされるケースが非常に多いのです。

リーダーは点数の低さに肩を落とし、自身のマネジメント力について自信を失ったり、マネジメント力や人間力さえも否定されたかのようなプレッシャーを受けることもあります。

しかし、給与や昇格の仕組み、全社方針など、リーダーのマネジメント力や人間力だけではどうにもならないことが多いことも事実です。メンバーの構成もリーダーの力ではどうにもならないことの一つです。誰もが協力的で熱心であればいいですが、そうとは限りません。メンバーそれぞれの態度や行動もチームの状態に影響を与えることは事実です。

私たちはチーム力を高めるためには、リーダーだけの責任にせず、メンバー全員の責任だと捉えるようにするほうが効果的だと考えました。

NaviLightの開発で目指したこと

苦悩するリーダーの助けになりたい、チーム一丸となる支援をしたいと考え、NaviLightの開発で目指したのは、次の2つでした。

  • リーダーがチームマネジメントの羅針盤にできること
  • メンバーがチームの問題を自分事として捉えるようになること

チーム力向上のツールであるためのポイント

チームの問題をリーダーだけの責任とせず、メンバー全員の責任だと捉えることがチーム力向上のために欠かせないという考えから、NaviLightは次のような特徴を持たせました。

<チーム状態をビジュアルで表示する>

ビジュアルで表示することでどんな結果であっても遊び心を持って、前向きに受け止めることができます。チーム力向上には明るく、前向きに取り組む方が効果的です。

<リーダーだけの責任を問わない設問>

一人ひとりが自分事として捉えるためには、自分の関わり方を問うことが効果的です。NaviLightでは「上司は・・・してくれますか?」という質問はありません。ほとんどの質問が「あなたは・・・」となっています。

<こまめに実施できること>

チーム状態は刻々と変化します。気軽に実施できるように5分程度で回答できる設問に絞り込みました。

<対話のきっかけを提供する>

特にどういうことを話し合えばよいか、ガイドになる問いをそのチームの結果に応じて表示するようにしました。しかも、自分自身の行動や意識に目が向くように表現を工夫しました。

科学的であることへのこだわり

組織風土やモチベーションなどは世の中にたくさんあるますが、設問が聞きたいことや経験的に重要と思われる項目の羅列だったり、分析が単純な統計に留まるものが少なくありません。私たちはリーダーの方々に、科学的な根拠に基づいたツールを使っていただきたいと強く願いました。そう、もっともこだわったのは、科学的であることです。

<研究>

チームマネジメントに関する学術的な先行研究を徹底的に研究しました。

<サーベイ開発>

先行研究から得られた知見とこれまでのコンサルティングを通じて我々が得た知見に基づき、サーベイを設計しました。テストサーベイ→統計解析→不要な設問の削除・設問文の修正を繰り返すことで、統計的に信頼度と有意性が確保できる体系と設問を確立しました。

最初に設定した設問は140設問にも及び、テストサーベイに協力していただいた方々には多大な負担をおかけしました。結果を検証すると、大事だと思っていた設問が統計的に否定されたり、まったく違う意味で作ったつもりの設問同士が統計的に同意とみなされるなど、設問構成に膨大な時間がかかりました。たった一文の表現ために、4,5時間も費やすということもたびたび。しかし、こうした検証と改善があったからこそ、意味ある51設問に絞り込むことができたのです。

<学術的価値>

NaviLightは成果につながる8つの行動とそれらに影響を与える9つの心理要因で構成されています。この体系の構築など、NaviLight開発の基盤研究の成果は、心理学における世界最高峰の国際会議の一つであるICP2020のパーソナリティ部門の口頭発表、APS2020のポスター発表に採択されています。

※ICP2020では“Positive Effect of Proactive Personality on Customer Orientation in Service Context”(著者:高島涼汰(筑波大学)・植田なつき(日本経営)・橋本竜也(日本経営)・岡田幸彦(筑波大学))が採択されました。

※APS2020では”Psychological Safety Has a Significant Roles on the Entire Team, Not Individuals in Relation to Proactive Work Behavior”(著書:高野駿(筑波大学)・植田なつき(日本経営)・橋本竜也(日本経営)・岡田幸彦(筑波大学))が採択されました。

科学的知見に基づくツールをご提供し、リーダーの方々のマネジメントの支援をしたい。それが私たちの想いです。


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